我が家に「Nチビ」がやって来た!
もう3年前になるのですが、季節はちょうど今頃。フェイスブックで友達の後輩さんが「このバイク貰ってくれる方居ませんか?処分に困っています」って投稿があった。
見てみると初期型のシードカラーの「NSR50」、通称「Nチビ」。昔このバイクでミニバイクレースを楽しんでいた時期もあって、このバイクの楽しさやメンテナンスの知識もあったので、早速コメントを入れてトントン拍子に話は進み早速トラックで貰いに行ってみた。
行ってみてびっくり!殆ど新古車じゃないですか!
行ってみてびっくり。納屋にて保管されていた割に状態は悪い不動車だけど、走行距離がたったの575kmの新古車と言っても良いほどの個体
。正直チョチョイとエンジンが掛かる程度に手直しする程度に直して下駄代わりに使おうと思っていたのだが、朽ちかけているとは言えフルノーマルの貴重な個体なのでびっくり。取り敢えず貰ってきて、各部をチェックしてみた。


- 前後のタイヤが潰れて腐っている。
- タンクの中のガソリンは腐り、鍵穴が錆で塞がっている。
- 全体的に金属部分は錆で腐食している。
- もちろんエンジンなんて不動。錆と埃の塊みたいだ。
思った以上に不動歴が長かったようです。20年は完全放置されていたっぽい。以上を確認し、全バラ(全部バラバラ)からのフルレストアを決意する。
とにかく一回、全部バラバラにしてしまおう!
悩んでいてもしょうがないので、とにかく一回全部バラバラにしてみる事にする。一応とバラバラにする前に逐一元の状態が確認出来るように、スマホで写真を撮ってからバラバラにして行く。

配管や配線も写真に撮りながら、不安にかられながらもどんどんとバラして行きます。


順調にどんどんとバラして行きます。


とうとうここまでバラバラにしました!この時点で「このままスクラップで出しちゃおうか?」って少しだけ思ったのは内緒です。(笑)

全バラ完了、そこからが本当のレストアの始まり。
何とか頑張って全部バラバラにしましたが、ここからが本当の「レストア」の始まりです。部品を一つ一つ綺麗にし、生き返らせないといけません。
まずは錆びた部品達の錆落としから。お友達の工場に「サンドブラスト」のマシンがあるのですが、「自由に使って良いよ!」とのありがたい言葉を頂いたので甘える事に。小さなパーツはこちらで錆落としをさせて貰いました。


この後に塗装し直すので、さっと錆だけ落として下地作り。お友達に感謝。

これらの小さい部品は良かったのですが、さすがに「Nチビ」と言えどフレームやスイングアームとかの大きさになると流石にサンドブラストでは無理だったので、会社にあるショットブラストマシンをチョイとお借りしました。(笑)

この中にNチビのフレームとスイングアームをホイストに引っ掛けて、タイマーを20分にセットして後は機械に任せます。
20分後に取り出したフレーム。なんて事でしょう。ちなみに左がショット前で、右がショット後です。


ブラスト処理をした後の金属表面は、直ぐに処置をしてあげないと早々に錆が出てくるので、その日の内に下地のプラスチックサーフェイサー(プラサフ)を吹いて処置をしてしまいます。これで天気と相談して、後日の天気の良い日に本塗装をしてしまいます。

プラサフで下処理したので取り敢えずは一安心。
乾いた後は#800番位の耐水ペーパーで少しツルツルになる程度に表面を慣らしてやると、塗装が綺麗に乗りますし、出来上がりが綺麗になります。
乾くまでの間にフロントフォークのオーバーホールとフォークオイル交換までやってしまいました。

インナーチューブは錆でボコボコになっていたので交換しました。
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前期型と後期型とでは互換性がないので要注意です!!
パート2へ続きます。
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